徒然なる日条(平成15年8月〜9月分)


2003年08月01日
やれやれ、やっと7月が終わった。某社も営業の会社だから、7月はいわゆる販売強化月間。そこで営業第1線の支社、営業所はそれこそ休日もなく、販売に駆けずり回ることになる。小生も昨年度は営業ではないが、久し振りに現場に籍を置きその一端を垣間見た。

今年は一転して、本社組織に舞い戻ったが、あまりの格差に最初は戸惑いを覚えたのも事実。しかし、馴れとは不思議なもので、今ではこんなものかと思う。だが、現場では奮闘にもかかわらず、会社全体では前年割れの数字らしい。何時になったら反転に向かうのか?

それにしても、関東地方は梅雨が明けない。例年に比べて1週間以上遅いらしい。今日など、温度は上がってきたが、雲も多く、すっきりとした青空にはなかなかならない。予報では明日あたりから30度を超す気温になるようだから、待望の梅雨明けになるか?
2003年08月02日
今日は所用があって、朝から千葉に住む妹夫婦の家に出かけた。結構温度が上がっているな、と思ったら、先方で見たTVで関東地方と東北南部が梅雨明けの報道。平年より13日も遅い史上2番目の梅雨明けとか。暑いのは嫌だが、とにかく夏は暑くなくては世の中がうまく行かない。まずは一安心だが、今日のような暑さと天気は長続きせず、早くも今週後半から崩れてくるらしい。冷夏なのか?

今日の主な用件は別として、甥や姪にも久し振りに会ったが、小さい時から見ているせいか、まるで常に会っているような楽しい会話ができたのは、やはり血の繋がりなのかもしれない。

しかし、もっと楽しかったのは、先方の飼っている室内犬と仲良く遊んだ(?)こと。元々実家でも皆犬が好きだったから、何匹も飼っていたし、一番長い犬は十数年も面倒を見てまったく家族の一員であった。おそらく犬好きの部類に入るであろうから、散歩をしている犬に出会うと、つい声を掛けてしまう。犬のほうも犬好きが分かるようで、大体は愛想良く尻尾を振ってくれる。

だから、運動にもなるから、できれば犬を飼いたいのだが、マンション住まいではそれも叶わない。たまたま上の姪が自分で買ってきて室内犬として飼いだしたが、面倒を見るのは大変だけれども(実際子育てが終わったと思ったら、また子供を育てているみたいで・・と妹はぼやいていたが)、とても可愛いよ、という話はいつも聞かされていた。なかなか行く機会が無く、今日はじめてのご対面!

ちょうど2歳になったばかりのパピヨンで、体重も3キロも無い。まあ少し馴れれば、傍に来て遊んでくれるだろう思っていたら、ハウスから登場したプースケ君はやおら小生の傍のソファーに来るなり、親しげに尻尾を振ってくるではないか!もうそれからは、顔を舐めるやら、膝の上に乗るやら、くっ付きまわって離れるものではない。これには妹夫婦もびっくりしていた。さすがに飼い主の姪が帰ってくれば、そちらにべったりだが、また彼女が出かけてからは、殆ど傍で遊んでいた。いつもは昼間に昼寝もするらしいが、ちょこっとうたた寝はするものの、ずっと起きていた。帰ってきた後に、妹に聞いたら、小生が帰ったのを分からず、探してにおいを嗅いでいたらしい。本当に可愛いものである。

久し振りに犬と戯れて満足の一日。今まで少し偏見があったが、室内犬もいいものだ。でも今の住まいでは飼いたくても飼えないよなー・・・。
2003年08月03日
夏は暑いほうがいい、なぞと言っておきながら、いざ暑くなるとやっぱりアチー、堪らないとなるから、勝手なものである。おまけに昨日と今日の2日間は自宅のあるマンション傍の駅前広場で夏恒例の地元の「お祭り」!

お決まりの歌謡ショーや盆踊りなどプログラムも盛り沢山で、どこにこんなに人がいたのか?と思うような人出である。夜店も多く出店していて、若い人たちがいろいろ買って、結構商売繁盛である。地元の活性化にも絶好の催し物なのだろう。毎年少しずつ人出が増加しているような感じである。

それはそれとして大慶至極なのだが、近隣の住居は歌謡ショーや盆踊りはただの騒音でしかない。ただでさえ暑いのに、この騒音を何時間も聞かされるのはやはり苦痛!昨日は不在だったから良かったが、今日はまともにこの音を聞かされて、早々に一路逃亡。今これを書いている時間に最後の炭坑節でやっと終了。だが、夜店などの機材の後片付けなどで、普段のような静けさはすぐには戻らなかった。やれやれ。でもこれで一つの夏の行事が終わった。
2003年08月04日
あまりの急な暑さの到来で、ついに今日から通勤の時だけノーネクタイにしてみた。やはり首のところがとても楽でこれは止められない。当分このままになりそうである。

昨3日付の朝日新聞の『天声人語』もネクタイの話を取り上げていた。
「盛夏本番にネクタイは苦しい」とは全く同感である。やはり「その人なり、その国なりの、ネクタイとの付き合い方があっていい。」のだが、宮仕えはなかなかそうは簡単に行かないのが辛いところ。

某社もこの暑い時に、カジュアルの後退の動き。もう少し自由な発想はできないものか?
2003年08月05日
会社の帰りがけに再度メールをチェックしていたら、何と来ていました「歌舞伎座メールマガジン」の臨時号!発表が遅れていた十月の演目がついに正式決定されたのである。実は前々から某掲示板の情報で、大和屋さんが『お染久松色読販 お染の七役』を舞台にのせる、という話があったが、なぜか発表が遅れていた。

先日の猿之助歌舞伎の千穐楽に歌舞伎座に行った際、係りの方にも聞いたが、九月の演目が役者さんの関係でいつもより遅くなってしまったので、十月も少し遅れるかもしれないということだった。まあ演目が変わることは無いとは思ったが、正式発表までは予断を許さない。そんな時にこの発表は、正直ほっとした。

何しろ前に演じたのが約15年前の昭和63年12月の夜の部の舞台。この時は喜び勇んで観に行ったが、とにかく七役を次から次へと、あっという間の早さで替わり、それぞれの役をしっかりと演じ分けてくれた、という記憶がある。ただまだ歌舞伎通いが復活したばかりだったから、今のような目では観られず、ただただ呆然としていたように思う。立役中心の狂言が多いなか、鶴屋南北の書いたこの狂言は、まさに真女形のためのもの。円熟の極みにある大和屋さんの久し振りの再演、期待してしすぎることは無いが、果たして思い通りのチケットが取れるかどうか・・。

また、十月は中村屋が平成中村座の小屋掛け興行を浅草で、猿之助一門が国立劇場で復活狂言を通しで、と観たい興行が目白押し。『お染久松色読販 お染の七役』最優先として、その他は、はて財布と相談してどう優先順位をつけたらよいものやら・・・。

会社が終わった後は、夕立が降るなか、八重洲ブックセンターの丸谷才一氏の『輝く日の宮』のサイン会へ。この最新長編小説は久し振りに胸をワクワクさせながら読んだから、読書手帖にも感想を書いたもの。小説の刊行が極めて少ない氏のサイン会は希少と思い、行ってみた。

氏は一人一人丁寧に万年筆で名前も書いてサインしておられたが、自分の分をいただいて後でよく見たら、「○○様」とあった。「○○」とお願いしたのを、さすが旧仮名遣い・旧字体を使われる氏ならでは、と変なところにまで感心してしまった。これは貴重な蔵書になりそう。
2003年08月06日
仕事で街を歩いていると、世の中はもう夏休みモードのようで、気のせいかサラリーマンも少ないように感じられる。多くは夏休み中の子供を連れた親子連れで、皆さん夏の涼しそうな装いだから、背広姿の当方としては羨ましくなる。

今年は旧盆のお休みがちょうど土日の間にうまく入ったので、滅多に無い9連休の会社が多いようだ。かくいう某社も営業第1線はそうなのだが、本社・支社は交代制の夏休みが原則。それで今年もいつ休もうかと思っていたら、何故か本社組織にもかかわらず今の事務所も9日間店舗閉鎖するという。要は事務局の人員が少ないから、自分たちが休みたいためだけのようだ。

そこで、入社以来休んだことが無い9連休となるのだが、この年齢になるとこれだけ長い休みはいささか持て余し気味。子供が小さいときは、やれ山だ、それ旅行だ、と連れ歩いたものだが、中学生より上になってからはそういう機会もなくなり、今や夏休みはまったく予定が無い。

まあたまった読書やビデオ鑑賞には時間を割けるのはありがたいが、果たして9日間持つのかどうか?しかも、この暑いのに冷房なしだから・・・。

このHPも開設してから3ヶ月になるから、懸案の模様替えもしたいし、今からしっかり予定を組んでおかないと、計画倒れに終わりかねない。

しかし、夏休みの宿題も大体最後になって慌てて片付けた方だから、とても計画性があるとは言えない。さて、いかなる夏休みとなるのやら・・・。
2003年08月07日
夏休みが9日から9連休の予定が、思わぬことから1日早く休みを取ることになった。実家の隣家でご不幸があったためである。この年齢ともなると、冠婚よりも葬祭が多くなるのは世の習いとはいえ、年少のときからお世話になった方を見送る事は辛いものがある。成人してからはお会いする機会も少なくなったが、やはり家族同様暖かくしていただいた記憶は今も鮮明で懐かしい。明日は心から哀悼の意を表したい。

それにしても10連休、1ヶ月の3分の1も会社に行かないことははじめての経験。ただでさえ窓外なのに、休み明けに出勤したら席が無かったなんてことが・・・?(お寒い真夏の怪談?)
2003年08月08日
夏休みの日条(1日目)

台風襲来の予報のなか、幸いにも雨にも降られず、子供の頃にお世話になった隣人の方をお見送りすることができた。いつも思うのだが、骨揚げをさせていただくと、人間はこんな小さくなってしまうんだなー、という事。自分もいずれはそうなるのであるから、やはり生きている間は、人様に生かしていただいている大事な命。今を大切に一つ一つ生きてゆきたい、としみじみ思う。これは今日のお坊様のお話にもあったことに通じる。

それにしても、ご遺族のお二人の娘さんとお話ししたら、あっという間に数十年前の子供時代に帰ったようで、無性に懐かしかった。お互いにちゃん付けで呼び合うと、殆ど昔そのまま。やはり年なのだろうか・・・。
2003年08月09日
夏休みの日条(2日目)

実質的には今日から夏休みがスタート。元々計画性が全くなくて、夏休みの宿題なんぞいつも最後にドタバタしたのだから、ここは大事な10連休、計画を立てて休みを過ごさなければ、と決意新たに(?)、以下のように1日毎の予定を立てた。勿論、主な予定だから、空いた時間は読書を重点的にするつもりである。

2日目 仕事の延長の通信教育のお勉強
3日目 その課題の提出
4日目 歌舞伎座第3部観劇
5日目 雑用の片付け
6日目 集中的に読書とビデオ鑑賞
7日目 My Webの「読書手帖」の原稿執筆
8日目 My Webの模様替え
9日目 外出
10日目 予備日

普段ネットサーフィンとMy Webの更新にうつつを抜かしている付けが来て、休みの最初から仕事がらみのお勉強。まあ幸いというか、今日は台風の襲来で強い風と雨。出かけた図書館もいつもに比べて人が少なく、勉強も思いのほか捗った。明日には課題の提出の目処がついた。とりあえず、珍しく計画通り行った1日であった。

さてこれが持続すればたいしたものだが・・・。

しかし、人間一生勉強と言うが、こういう押し付けの勉強はそろそろ勘弁してほしい。過去に仕事で経験済みの分野だから、楽だけれども新しい刺激が無い。もっと知的探究心を満足させるものなら、大歓迎である。
2003年08月10日
夏休みの日条(3日目)

昨日の勉強の成果か、通信教育の課題の答えが捗り、早々と課題を終了!即発送した。学生時代の宿題もこれ位頑張っていれば、最後にあんなに慌てずに済んだものを・・・。

さて、台風一過、東京地方には強烈な暑さが戻ってきた。今年一番の暑さらしい。街行く人たちも夏休みが多いせいか、避暑地か海辺並みの軽装が殆ど。夏の風物詩、高校野球も東京代表の都立雪谷高校はPL学園に負けてしまったが、とにかく熱い闘いを繰り広げている。明日は地元、日大三高の試合がある。これも熱戦を期待。

夏休み一番の懸案だった通信教育が意外とあっさり終了したので、さー、本を読むぞー!とばかりに図書館と書店巡り。夏休みはやはり古典を読みたくなるので、今は志賀直哉『暗夜行路』を耽読中。そこでそんな目で本を漁り、三島由紀夫や司馬遼太郎の作品をを借り出すとともに、京極夏彦の最新刊や福井晴敏の文庫化された新刊を購入した。帰りの荷物はやはり重い!

これらを枕もとに積み上げて、寝そべりながら本を読むのは無上の極楽である。暑さもどこかへ吹っ飛んで行きそう。
2003年08月11日
夏休みの日条(4日目)

今日は待望の八月納涼歌舞伎初日の第3部を観劇する日。元々チケットを取れず、半ば諦めていたのを幸運にも譲っていただいたというもの。しかもお席が「とちり」という願っても無いよい場所ときては、堪らない。

演目は『野田版 鼠小僧』。一昨年の『研辰の討たれ』が非常に評判を呼んでいたのに、何故か見逃していたから、この新作は待望の上演である。

18時30分の開演だから、はじまるまでは時間はたっぷりある。そこで、先日行った「高井戸温泉 美しの湯」へ再度行ってみた。夏休み中だから混んでいると思ったら、案に相違して意外と空いている。湯船にゆったりと浸かって、温泉をたっぷりと味わう。露天風呂も客が少ないから、独り占めのお大名気分。

湯上りはやはり生ビールでしょう。おつまみのキムチもなかなか美味しく、〆て600円也のセットは格安。食事のラーメンを食べた後は、休憩室で寝そべりながら、高校野球の観戦。ついつい居眠りしてしまう。しかし、温泉に入った後、生ビールを飲んでテレビを見るとは普段では味わえない贅沢な気分になる。3時間の制限時間はあっという間に過ぎ、一路銀座へ。

久し振りの銀座でまだ時間に余裕があるので、少しぶらつこうとしてふと見たら、行きつけの近藤書店が無い。廃業したのだろうか?しょうがないので、山野楽器を覗くが、さすがにここはいろいろ珍しいものが置いてある。ついつい手が出そうになったが、ここのところ少しCDを買い過ぎ。ぐっと我慢して、歌舞伎座の横の喫茶「暫」で時間待ちのお茶。今日お会いする約束をしている方からちょうどメールが入り、そこへ伺ってお茶をすればよかったですねー、と一言。

今日の第3部は超のつく人気のようで、歌舞伎座の外で待つ人々も心なしか期待に胸膨らませている様子である。18時10分過ぎに開場、初日らしく役者さんのおかみさんも何人かご贔屓筋へのご挨拶に出ていて、華やかである。

舞台の観劇記は大いなる小屋に書くが、とにかく野田調ながら、歌舞伎の世話物の味を出していたのはさすが。感心したのは、歌舞伎には珍しい集団劇であること。勿論、主役級の役者が活躍していることは言うまでもないが、端役に至るまで全員が参加していた舞台だということは貴重であろう。この路線も是非継続してもらいたいものである。

役者さんでは福助、七之助に注目。福助は意外と言うか、コミカルな演技にとても良い味を出していた。七之助は白無垢姿が目の覚めるような美しさで、しかも大胆なパフォーマンスも見せてただただ感服。末恐ろしい可能性を秘めた役者と見た。

開演前に『時分の華』掲示板「夢の女・玉三郎」でお世話になっている遠音さまとはじめてお会いする。たまたまご家族との観劇旅行で上京されたのが同じ初日ということで、実現したもの。普段掲示板でお話している通り、いやそれ以上の可愛らしい素敵なお嬢さまで、今時の高校生らしからぬ風情を持った方だった。短い時間ではあったが、玉三郎さんや歌舞伎のことをいろいろお話できたのは嬉しいことだった。「大学で是非歌舞伎を勉強したい」とおっしゃっていたのがとても印象的。このようなお若い方が歌舞伎を愛していただければ、まだまだ歌舞伎の将来は明るいと思う。

今日は長かったが、とても充実した一日だった。毎日がこうだと良いが、そうそううまくはいかないものだろう。明日も暑そうだ。暑さに負けずに頑張ろう!
2003年08月12日
夏休みの日条(5日目)

今日の予定はとくに無いので、ひたすら読書をするつもりであったが、昨日の観劇のあれこれを加入しているMLに投稿したり、お馴染みの掲示板に書き込んで報告したりで結構時間を取られた。

志賀直哉『暗夜行路』は読了済み。学生時代には何回も読んだ筈だが、少し意外だがとても新鮮な恋愛小説を読んだ気分であった。不義の子という宿命を背負った主人公の小説家時任謙作の魂の遍歴なのだが、後編で妻に迎えた直子が過ち犯した後に苦悩しながらも、伯耆大山で自然に溶け込んで救われる、という末尾が感動的だった。この有名な自然描写も素晴らしかったし、やはり文章の神様と言われる直哉の文章には惹き付けられた。

関川夏央『二葉亭四迷の明治四十一年』(文春文庫)を一気に興味深く読了。
二葉亭四迷長谷川辰之助とその周囲に生きた明治の文人たち(漱石、一葉、紅葉、花袋、独歩、啄木など)の明治二十年から四十年代はじめの彼らの壮年期の物語であるとともに、文壇というものを形成した作家たちの歴史でもある。この明治日本の新しい文学を作り上げた先駆者であるにもかかわらず、「文学は男子一生の業にあらず」として時には憂国の志士、あるいは放蕩の人でもあったこの複雑な作家の数奇な生涯を克明に描いた本書は類書にない面白さであった。この作者には大正の白樺派を書いた近著もあるらしいので、今度はそちらも読みたくなった。
2003年08月13日
夏休みの日条(6日目)

今日から一人で3日間の留守番。さー、溜まった読書とビデオ鑑賞だー!と思ったが、意外と進まないものである。

本は福井晴敏『川の深さに』。これは幻の処女作として、評判の高かったものらしい。あの大沢在昌が江戸川乱歩賞の選考のときに興奮して惚れ込んだといういわくつきの作品だということが、今月発売の「IN ☆ POCKET」の特集対談でも語られていたが、前に読んだトリプル受賞の『亡国のイージス』が圧倒的な面白さで睡眠不足になったから、これも期待十分である。⇒読書手帖

ビデオはお気に入りの大和屋の10年以上前の舞台の録画を楽しむ。意外だったのは、そんな前でも十分完成度が高い芝居と踊りを見せていたことで、やはり最初はその美しさばかりに目が行っていたのだが、最近はこちらの見る目がいささかは肥えて来たのか、そのちょっとした仕草や手振りに深い意味を持っていることが分かってきたようだ。いずれにしても稀有な女形である。
2003年08月14日
夏休みの日条(7日目)

独居2日目。気楽だが、昨日と同じであれこれやろうとしても、結構できないものである。しかも、最近はどうも朝寝坊できないで、朝早く目覚めてしまう。前であれば、たっぷり過ぎる位寝てばかりいたのだが・・。でしょうがないから、起きていろいろやってからソファーでテレビを観ていると、いつの間にかうたた寝している。やはり眠いのか?

それでも引き続き読書とビデオ鑑賞は進んでいる。とにかくこの際だから、と欲張るが、どの位可能や否や?
2003年08月15日
夏休みの日条(8日目)

それにしても異常気象である。低温、そして昨日から続く全国的な大雨、関東地方は雨の被害も出ているようだ。この8月に少し寒いと思わせるから、どこかおかしい。

第58回目の終戦記念日。当時の記録を読んでも暑い日だったようだが、天皇の放送を聞いても、戦争が終わったということをすぐに分かった人は少なかったようだ。しかし、事実としては、この日で悪夢のような戦争は終わった。戦争の記憶がますます薄れてゆくなか、この記念日だけは大切にしなければいけないと思う。

コンピューターウィルスの「MSブラスト」が猛威を振るっているらしい。今まで対岸の火事と思っていたが、どうもメールから侵入する場合が多いようなので、メールソフトを頻繁に使う身にとって、感染したら、よそ様にも迷惑をかけてしまう。今日もプロパイダから注意を喚起するメールがきたので、防御のプログラムのダウンロードとウィルススキャンを行ってみた。幸い、ウィルスは感知されなかったので、一安心。だが、これで午前中がつぶれ、予定外の作業となった。

午後からは、懸案のこのサイト全体の模様替え。読書手帖は過去に読んだ本の感想を書くのはなかなか難しいから、とりあえず形を作って徐々に増やしてゆくことにした。愛好する作家別の器さえ作れば、後は作業を進めてゆくことで何とか目処が立ちそうだ。

次に壁紙の一新。あまり美的センスがある方ではないから、四苦八苦してとりあえず修正完了!また気分次第で変えるかもしれないが・・。
2003年08月16日
夏休みの日条(9日目)

一昨日来の大雨と低温で、夜はよく眠れるのは有難いが、夏の疲れが少し出たのか、今朝は珍しく大分朝寝坊してしまった。それで起き抜けに見た新聞の朝刊に「北米大停電」の記事が・・・。

あの大国アメリカとカナダで何故?と思うが、どうも原因は、はっきりしないらしい。記事を読んでも、停電では何もできず日常生活が完全に麻痺してしまう恐ろしさを実感したが、日本でも同じようなことが起きないとも限らない。今年の夏は最初は電力危機が囁かれ節電の動きがあったが、幸か不幸か冷夏のお蔭でその話はどこかへ飛んでいってしまった。効率路線の北米と堅実路線の日本では事情が違う、という新聞の記事もあったが、いずれにしてもこのような大停電はご免蒙りたいものだ。

本日所用で外出中に、当HPへのアクセス数が二千の大台を突破したことを知る。何にせよ有難いことで、更新の励みになる。ご来場いただいた方には厚く御礼を申し上げたい。
2003年08月17日
夏休みの日条(10日目)

今日で長かった夏休みも最終日。今日もしとしと雨が降り続き、これで連続5日間降り放し。たいして用事も無かったからいいようなものの、家族連れで遠出をした方々はこのお盆休みは散々だったであろう。子供たちも真夏の太陽の下での水遊びなどあまりできなかったのではないか?

いよいよ明日からは通常勤務に戻らなければいけないのだが、遊びに馴れた体がすぐに適応できるとは思えないが・・・。

10日間の休みも終わってしまえば、あっと言う間。しかし、一応毎日の計画を立ててそれにそってやったつもりなので、大甘に言えば、まあまあ及第点を付けられるかもしれない。それにしても、仕事に戻ればまた単調な生活が始まる。それが宮仕えの身にとっては当たり前なのだが、やはり段々と生きがいと情熱を持てる時間を多くとりたいと思う。贅沢なのかもしれない・・・。
2003年08月18日
長い夏休みを終えて、今日から出社。それにしても10日振りに着た背広の何と重いこと!涼しかったとはいえ、やはり夏は軽装に勝るものはない。

加えて、満員電車の通勤はよくこんな混雑しているものに毎日乗っているものとあらためて呆れてしまう。これも数日すれば馴れるのだらうが、今回は少し時間がかかりそう。

休み明け早々に事務局から話があり、10月から在籍のまま別会社に出向する道ができるという。これからよく話を聞いて検討する必要があるが、今の仕事は慣れているとはいえ、情熱や生きがいを見出せないのも事実。確かに今のままでいたら、営業ではあってもある意味では気楽な面がある。しかし、やはり働く以上、その仕事に打ち込みたいと思うのが正直なところである。

新しい仕事に期待と杞憂が相半ばする。まだ意思決定までには時間があるから、友人にも相談してじっくり検討することにしよう。
2003年08月19日
昨日の東京株式市場は、1年振りに終値で1万円を超え、今日もその勢いを持続している。景気回復の期待感からと言うが、正直景気回復の実感は薄い。小生が在籍する生命保険業界は長らく株価の下落に悩ませられてきたから、株価の上昇は久方ぶりの明るい話題ではあるけれども、まだ先行きは楽観はできない。

9月末の中間決算の発表があるまでこのまま続いてゆくような材料があるのかどうか?厚生年金基金の代行売りのような爆弾を抱えているのも懸念材料である。
2003年08月20日
バグダッドの国連本部のテロとエルサレムの自爆テロ、とあちらでは物騒な事件が続く。日本の安全さが際立つ。

夏休み明け3日目でようやく体が元に戻って、慣れてきた感じだが、外出すればまだ夏休みの家族連れで街は雑踏していて、何となく落ち着かない。子供たちの学校が始まらなければ、やはり普段の街の佇まいには戻らないのだろう。
2003年08月21日
夏の風物詩の全国高校野球も、今日で準々決勝。今年は悪天候に祟られてか、日程変更も大分あったようだが、今日も入れて残すところ後3日。準々決勝の4試合が一番面白いと言われているが、確かにいい試合が多いように思う。松坂がいた時の横浜高校とPL学園の死闘も凄い試合だった。あの時は明徳義塾との準決勝も勝ち抜いて、横浜高校が優勝したのだった。地元みたいなものだから、随分応援して興奮したのを覚えている。

そう言えば、今年は夏休みが長かった割にはあまり高校野球を見なかった。準決勝も決勝も見られそうにないが、さてどこが優勝するのか?

来年の公的年金制度の改革についての新聞記事が多く出るようになってきた。どれも、保険料負担の引き上げと給付の抑制を中心とした案が多いようだ。今までの改革でも、同じようなことを行ってきているから、あまり目新しくはないが、要は少子高齢化が予想以上に進み、制度が段々耐えられなくなってきているからだ。仕事で年金をかじった身にとっては総論としては分かるのだが、いざ自分のこととなると、最も眼の敵にされていつも標的になっている団塊の世代としては、給付の切り下げにつながる改革は、もういい加減にしてくれと言いたくもなる。大事な老後の生活設計につながる大問題なのだ。
2003年08月22日
先日初日の観劇をした八月納涼歌舞伎の第2部の観劇に歌舞伎座に出かけた。こちらの方を先に押さえたのだが、その時でももうあまり良い席は取れず、1階の2等席で最後列の2番目だった。平日だから、勿論半日の休暇を取っての観劇である。行って見て驚いたのだが、第2部も切符を取れなかったお客が、立ち見を求めて沢山並んでいる。そう言えば、一昨日の朝日新聞だったか、第三部の『野田版 鼠小僧』の評判が第2部まで波及してきて、凄い人気になっているようだ。たしかに例月よりも若い人が多く、勘九郎が今まで歌舞伎をあまり観たことがない層までひきつけていると思う。大変結構なことだと思う。

第二部のメインは『怪談牡丹燈籠』。これは過去2回観たはずだが、文学座で初演されたとは思えないほど歌舞伎に馴染んだ狂言になっている。詳しくは大いなる小屋に観劇記を書くが、夏に相応しい怪談ではあるが、それだけではなく男女の機微を描いた人間のドラマだと思った。ここでも福助は、あばら家の女房から夫に悋気する大店のおかみさんまで、女を多面的に描いていた。勘九郎と吉之丞は、すっかり当り役。勘九郎の円朝の語りなど、堂に入ったものだ。それにしても、馬方の久蔵も演じた勘九郎と福助のからみのところは、殆どアドリブのようで勘九郎の突っ込みに福助が笑い転げていたから、打ち合わせはしてないようで面白かった。後の方なぞ、楽屋落ちばかりだったから、なおのこと受けていた。

もう一本は踊りの『団子売』。七之助の男役と勘太郎の女形は、ニンが逆だと思ったのだが、意外や意外。勘太郎の可愛らしい女形振りには驚いた。子役のときから踊りはうまかったから、当然なのだろうが、あらためてその引いている血の濃さには、恐ろしいものを感じた。
2003年08月23日
最近メル友となった方と何気ないおしゃべりをしているうちに、話題が日本音楽集団と作曲家の長沢勝俊の話になった。お互いにその音楽を愛好していることが分かった。日本音楽集団は邦楽器の素晴らしさを現代に蘇えらせた珍しいオーケストラで、ジャンルや国境を越えてその活躍は常に注目の的である。長沢勝俊はその創設に関わり、多くの作品を日本音楽集団のために書いている。代表的な作品は、『子供のための組曲』『人形風土記』『大津絵幻想』等。

最近その作品のCDをチェックしてなかったから知らなかったのだが、前にLPで愛聴していた『大津絵幻想』のCDが出ているという情報をもらった。早速いつものCD店に駆けつけたら、あった、あった、ありました!『大津絵幻想』(ナミレコード WWCC7349)。

これは、大津絵を題材に邦楽器にユーモラスな役割を与えながら、おおらかで楽しい音楽を聞かせている。邦楽器アンサンブルの響きの何と素晴らしいこと!
2003年08月24日
市川猿之助一門の舞踊勉強会を観に出かけた。会場が勤め先の某社のホールだった(苦笑)。しかし、観慣れた、そして自らも立ったことのある舞台に、いつもお馴染みの役者さんが出ている、というのは嬉しいような、気恥ずかしいような、不思議な感じだった。中規模のホールだから、舞台と客席が近いというのもあろう。昼夜2部、全18番のぎっしりとつまった、なかなか力の入った舞台であった。客席も盛況!

これだけ揃うとやはり壮観で,澤瀉屋一門に若手の人材が多いことがよく分かる。猿四郎、段治郎、広太郎など立役も成長してきているが、面白いのは女形に注目株が多いことだ。笑三郎、春猿はもう立派な名題だが、今日の踊りを観ていても、猿紫、笑野の二人が非常に雰囲気があって、踊りもうまい。これから要注意。

昼の部最後の段治郎、春猿の『夕立』は、これで一つの立派な狂言。色悪の段治郎、妖しい色気のある春猿の絡みは、楽しめた。

夜の部最後、とりは笑三郎、猿四郎の『雷船頭』。ユーモアのある楽しい踊りで、笑三郎の魅力がたっぷり味わえた。本当にこの人は、華のある役者だと思う。

こちらは所用で昼の部の中途から鑑賞したが、師匠猿之助が弟子の舞台に厳しい目を向け続けていたのが印象的だった。
2003年08月25日
いつもの夏だと、夏の高校野球が終わると、急に暑さが和らぐような気がするのだが、今年は逆で、高校野球が終わりそうな頃になって、冷夏から猛暑になった。昨夜はとくに寝苦しくくて、夜中に暑さと外の騒音(マンションの4階なので、窓を開けて寝るのだが)で目覚めてしまった。さあー、それからが寝られない。暑苦しいから余計寝付けない。結局、1時間も寝ていないであろううちに、夏の夜は明けてしまった。

だから、今日の眠いことといったら、どうしようもない。外出時の電車では乗り過ごすし、夕方から軽く一杯飲んだだけなのに、強烈な眠気に襲われてしまった。

さて、今夜はよく睡眠をとれるだろうか・・・。
2003年08月26日
今日は、朝夕の通勤時に偶然の出会いが2回もあった。

朝は、乗り換え駅でやってきた電車に乗ってふと見たら、会社の4年後輩がそこに乗っていた。ラッシュ時の混雑する電車ではなかなか無いことだし、しかもお互いに事務所が別では滅多に会う機会とて少ない訳で、僅か2駅だが共通の知人の話題を楽しく語って別れた。相手は今日はいつも乗る電車も違えば、乗る位置も違うと言っていたから、本当に偶然と言える。

今度は会社の帰り。暑いとはいえ、時間の許す限りターミナル駅まで30分ほど遊歩道を歩くのだが、途中で若い親子連れの母親が笑顔で近づいてくるではないか!近眼のくせに、老眼の進行で最近は老眼鏡を常用しているために、遠方がよく見えない。でも、稲○さん、と声を掛けられて分かった。約4年前に会社を辞めた元の若い仕事仲間であった!退社後ははじめて会ったのだが、お子さんももう3歳の立派なママさん。話をしてみて思い出したが、彼女の実家がこの遊歩道の近くであって見れば、たしかに会ってもおかしくは無いのだが、それにしても少しでも時間がずれれば会えなかった訳で、やはり偶然に近い。時々人見知りするというお子さんも、初対面にもかかわらず何故か当方には全く物怖じせず可愛いお喋りをしてくれて、お茶を飲みながら久し振りの楽しい会話ができた(子供と犬にだけはモテル?)。またの再会を約束して別れたが、こういう楽しい偶然なら何回あっても大歓迎である。
2003年08月27日
先日書いた作曲家の長沢勝俊の作品を、あらためて聞き直してみた。

『人形風土記』(組曲「人形風土記」「子供のための組曲」「冬の一日 パート2」) CRD1077
 日本音楽集団

「人形風土記」「子供のための組曲」の2曲は、1960年代に書かれ、彼の出世作であると同時に、最高傑作と言って過言ではないだろう。これらの作品により、邦楽器の魅力を知り、その演奏をしようといくつもの合奏団ができたという。

何といっても、邦楽器の合奏の作り出す音楽の豊かなことは、過去の常識を覆すものだ。今の音楽教育は洋楽に偏っているので、邦楽器の美しさを教えられていないことはとても残念なことである。だから、この長沢作品を聴くことにより、ある意味では単純素朴だが、非常に懐かしいものに触れることができる。日本人の原点と言ったら、大袈裟であろうか?とにかく一聴するだけで、心洗われ、癒される。当分、これらの作品を手許から離せないであろう。
2003年08月28日
10月からの他社への出向の話は、今日までに相手先の説明会を終えた。後は所属員各自で決めることだが、生活環境も年齢も異なれば、自ずと結論も異なってくるのは当然であろう。昼食時にいろいろ意見交換をしたが、出向を選択する人も多いようだ。

自分としては、仕事の面ではそのうちの1社に関心があったが、その成果に疑問符が尽くし、業界事情に詳しい友人にもいろいろ相談して、今回は見送ることにした。勿論、今のままでいいとは少しも思っていないが、後6ヶ月はこれからの生活設計を考えるための一つの猶予期間にしたい。もっとも、来年4月に新たな出向先がまた増える保障も無いのだから、今回の選択がよかったかどうかは分からないのだが・・・。
2003年08月29日
前にも書いたが、外へ出る仕事をしていると、本当に昼食が悩ましい。できる限り美味しいものを、廉価で食べたい、と虫のいいことを考えてしまう。もうそう沢山の量を食べられる訳でもないので、勢い味を求めることになる。しかし、これがなかなか難題である。それなりの金額を投資しても、元が取れないことがしばしばだ。

今日たまたま立ち寄ったカレー屋は、僅か6席のスタンド。しかし、いつも混んでいるので、気にはなっていたが、何しろ並んでいて簡単には入れなかった。ちょうど今日は客の入れ替わりの時にうまく当たったのか、すぐ入店できた。売り物はどうもハーブカレーらしい。久し振りに暑さがぶり返したから、辛いものがぴったりの日。早速そのハーブカレーを注文してみた。店主の女性が辛いから大丈夫ですか?と聞いてきたから、辛い方が大歓迎だよ、と大見得を切って食べだしたが、たしかにじわ〜と辛さが利いてくる。数種類ものハーブが入っているようで、辛いけれどコクがあって、まろやか!店主は体にいいんですよ、と言っていたが、辛さに汗をかきつつ結構ライスの量が多かったハーブカレーを平らげた。フ〜、満足。サービスにハーブティーが付いたが、これがまた何とも言えず美味。〆て1.2はやや高いが、味・量とも満足したから、まあいいや。
2003年08月30日
パソを使ったCDコピーは、今までは単純にディスク→ディスクしか使っていなかったが、はじめて自分の好きなクラシック音楽の選曲集を作ってみた。これはなかなか楽しい仕事で、80分という限られた時間内にどれだけ多くの音楽を収められるかをまず考える段階が、あれやこれや頭を捻るので、ちょっとしたパズルのようなものだった。また曲順も考えなければいけない。

だから、その結果思い通りの音楽で1枚のCDが作れた時は、このうえない喜びだ。なにしろ世の中にこれ1枚しかないディスクだから。当分これを聴いて楽しめるというものだ。
2003年08月31日
いよいよ今日で8月も最終日。今年の夏はやはり冷夏と言えるような少しおかしな夏だった。温度も低かったし、旧盆の時は雨も降り続いた。これで夏も終わりかと思ったら、また急に暑さがぶり返したたりして、体のほうが付いて行くのが大変だった。今日も残暑と言うのか、暑い1日だった。

しかし、今年は会社生活はじめてと言っていい長い夏休みを取ったし、別に遠出をした訳ではないが、中身も結構充実した休みだったから、珍しくよい8月だったと思う。また、普通だったらとても考えられないようなきっかけで、新しい年少のメル友もできたのは、いろいろ教えられることも多く、嬉しいことだった。

そう言えば、この日条も8月は珍しく1日も休まず続けた。習慣になってきたとも言える。この習慣が長続きするようにしなければ・・・。

さて、明日から9月。一体どんな秋が待っているのだろうか?
2003年09月01日
いよいよ9月。予報では、残暑厳しく秋の到来が遅いとあったが、はたしてどうなのだろうか?今日あたりも日中は確かに暑かったが、朝夕は結構涼しく感じられる時もある。

チャールズ・ブロンソン死去。『荒野の七人』などのあの渋い演技が忘れられない。化粧品のマンダムの宣伝も印象的だった。今はこういう俳優は段々いなくなって来たようだ。合掌。

携帯のメールが溜まってきて、ほっとけば消えてしまうので、パソにつないでデータを保存しようと考えて、ソフトを購入したのだが、どうもうまく動いてくれない。やり方が悪いのか、ソフトとの相性が悪いのか?
2003年09月02日
自宅にパソを入れてから楽になったことの一つに、チケットの購入をネットを通じて簡単にできることがあげられる。今までは電話をかけまくるか、劇場窓口に行って購入するか、であったが、とにかくクリック一つで希望のチケットを入手できるのだから、こんなにありがたいことはない。電話予約は電話が繋がらないことが多く、良い席が取れなかったり、人気のある公演だと悪くすれば販売終了ということもあった。だから、ネットを通じた購入はかなり高い確率でできることが多い。

しかも、時々得チケと称して廉く購入できるチャンスもある。また、一般販売の前にプレオーダーがあり、あらかじめ申し込んでおけば、抽選だが入手できる可能性もある。

ところが、元々くじ運が悪いのか(だから、宝くじなぞかすった例がないのだが)、ここのところプレオーダーに連敗中!そこで勢い、一般販売の日は朝から待機して、時間直前になったら一斉にキーを叩くのだが、どうやったら早くアクセスできるのか、希望の日や席が取れないことも出てきた。

今日も10月の平成中村座の公演を申し込んだが、土日の希望日は既に販売終了。やっとこさ金曜日を押さえたが、結構大変だった。あれっ、ひょっとしてそれは勤務時間中?まあ、ご想像におまかせします。

チケットの購入と言えば、先日のミラノ・スカラ座来日公演のエコノミー席の販売も挑戦したが、駄目だった。そこで、その代わりと言っては何だが、来日記念盤として発売されたヴェルディ『オテロ』のDVD(TDKコア TDBA-0030)を購入した。オテロ歌いの第1人者、ドミンゴ(T)とムーティの共演である。スカラ座の『オテロ』は、22年前の初引越し公演であの伝説の指揮者カルロス・クライバーで聴いている思い出の演目である。その当時に比べれば、ドミンゴも年を取ったが、円熟してもいる。まだ第1幕を視聴しただけだが、デズデーモナのフリットリ(S)も期待十分の出来で、全曲の鑑賞が楽しみである。

思いがけず、先日の『椿姫』で話題を呼んだボンファデッリ(S)とブルゾン(Br)の共演のDVD(La Voce LVVC-006)も見付けた。今年の1月のオーチャードホールのライヴらしい。これも期待できる。
2003年09月03日
9月の残暑は厳しいと言うが、今日の暑さにはいささかまいった。とにかく外を歩いているだけで、ムワ〜っと熱気が押し寄せてきて、すぐに汗みずくになる。頭までボーっとなってきてしまう。今年の夏が異常に温度が低かったから、余計に体にこたえる。明日は少しは温度が低くなるようだが、当分残暑には悩まされそうである。

今日は会社のお仲間とメール交換をしたが、少し消息が分からないと心配となる時がある。その点、メールは即時に相手に届いているので、返信をもらえば安心できる。今さらながら、メールの恩恵を痛感する。きっと、手紙だったら、悪筆だから絶対に書かないだろうな・・・。

昨日書いた『オテロ』他のDVDを継続して視聴。この作品がヴェルディの最高傑作の一つであることをあらためて痛感する。このような奇跡的なオペラをヴェルディ以外の一体誰が書けようか?繰り返し鑑賞すべきビデオだ。

ボンファデッリ(S)とブルゾン(Br)の共演のDVDも聴き応え、観応え一杯である。それぞれ、『さくら』と『荒城の月』を日本語で歌ってくれるのが、何とも嬉しい。
2003年09月04日
来年の年金制度の改革案の概略が見え始めた。今日の夕刊の記事によれば、厚生労働省の社会保障審議会の年金部会の意見書がまとまったが、やはり予想通り、「少子高齢化社会」において年金制度を維持するためにという前提で、「保険料固定方式」の名のもとに、現役世代の保険料負担能力に応じて給付水準が調整される案がメインである。

要は保険料の引き上げができない以上、給付を調整するしかないという厚生労働省の基本的な考え方に沿ったもの以外の何物でもない。過去の年金制度改革の時もそうだったが、いろいろ審議会などで検討はするが、殆ど旧厚生省の言い成りの案に纏まっていたのが常で、それをあたかも良識者の意見の如く使って世論を誘導していた。

今回の手法も全く同じ。小手先の議論でお茶を濁しているが、一体日本の年金制度をどの方向に持ってゆこうとしているのか、先が見えない案としか言いようがない。これでは、本当に真近に迫った我々団塊の世代の年金受給も心配になるばかりである。
2003年09月05日
今日は、所属の有志での飲み会。たまたま同じ単身寮に入っている者が多かったので、前回飲んだ時に一度その食堂を借りて飲もうという話になり、実現したもの。スーパーで酒やつまみを沢山買い出ししたが、それでも一人当たり2K位であがって、たらふく飲んで食べられた。これで3時間強をゆったりと四方山話ができた。偶にはこういう飲み会もいいものだ。

日中は今日も残暑が厳しいが、夜はすっかり秋の気配。虫の音に季節の移ろいを感じる。
2003年09月06日
今日は休みだったが、残暑の中所用で出かけた帰りに、実家に寄ったら、「あら、今○○ちゃんが帰ったばっかりよ」と母に言われた。実家に寄宿している姪が昨日久し振りに自分の家に帰ったのと入れ替わりに、上の姪が昨夜泊まりに来たという。この子は小さい時から懐いていて娘同様だから、会えずに残念とメールしたら、「ほんとうにちょっとの差で会えなくて残念」と返信が来た。そう言えば、この前もその母である妹ともすれ違いで会えなかったことがあったが、よほどついていないと見える。

今日は泊まってゆけ、と母に言われ、自分の家から持ち込んで未整理のままの歌舞伎のビデオを整理がてら何本も鑑賞していたら、寝たのが夜中の3時過ぎになってしまった!
2003年09月07日
昨夜夜更かしをしたせいか、はたまた昨日と違って温度が低かったせいか、今日は昼過ぎまで朝寝坊。そのため、母とあれやこれやおしゃべりをしていたら、あっという間に1日が終わってしまった。まあ、年老いた母相手に偶には親孝行の真似事もしなければ、ばちが当たるというものである。
2003年09月08日
この前購入した携帯をパソへつなぐソフトがうまく動かないので、ソフトウエアの会社に照会したら、やっと回答が来た。どうもプログラムに不具合があったらしいのだが、その回避の方法を指示通りやってみても、やはりうまく動かない。これは再照会しないと、埒が明きそうに無い。あ〜、面倒くさいなー。もういい加減にして欲しい。

メル友の一人が旅行から帰ってきましたー、とメールをくれた。何か長期間メール交換しなかった気がするが、数えてみたらほんの数日。でも久し振りのメールは、元気に旅行を楽しんだようだから何よりで、こちらも嬉しかった。

そう言えば、長期のまた遠隔地の旅行は、随分行っていない。何処か行きたいが、なかなかそうもいかないのが辛いところ。
2003年09月09日
またまた季節の変わり目で、胃の調子が今一つ良くない。原因は分かっている。強くないくせに、冷たい飲み物ー生ビールの飲み過ぎである。そういう時は控えた方がいいですよ、と薬屋に言われたが、はいそうですかと止められるなら話は簡単である。それがそうはいかないから困るのである。

そこで、薬を飲みつつ、弱っている胃を活発にしようと、いつもの温泉に行った。やはり、自分の体には温泉が一番合っている。たっぷりと時間をかけて温泉に浸かれば、血行も良くなり、毒素も体外に出てゆくようだ。温泉から上がれば、体も軽快、心なしか胃の動きも良い。これだから温泉はやめられない。でも、そこで水分の補給とか言って、また生ビールを飲んでしまうのはやはりよくないよなー。折角の効果が半減か?
2003年09月10日
プロ野球セリーグも、いよいよ阪神タイガースの胴上げが近づいた。今年の強さは、口惜しいが昨年までと違って本物と認めざるを得ないから、早いマジックの点灯も止むを得ない。18年振りの優勝もいろいろな試算で経済効果を云々されているから、まずは御同慶の至りである。

しかし、そうは言っても阪神の独走を易々と許して、ペナントレースを早々と白けさせた責任は他の5チームにもあろう。戦力の劣る横浜は別としても、後の4チームはどんぐりの背比べだったから、どこか阪神の独走を止められなかったものか。とくに昨年の覇者巨人は、主力選手の怪我による戦線離脱が多かったとは言え、投手陣の不調・投壊でもっとも責任が大きい。来年に向けての戦力強化が必須である。

それにつけても、中日の山田監督の期中での事実上の解任は解せない。たしかに今は5位に低迷しているが、一時は首位を争った力があったのだから、まだ十分にAクラスを狙える筈である。それが成績不振を原因に期中解任では、他の5チームの監督も皆クビである。プロの監督は成績が出なければ、当たり前とは言いながら即解任とは厳しいことである。
2003年09月11日
今日も東京は残暑がことのほか厳しい。日差しがじりじりと焼けるようにさす。ちょっと水分を補給しても、すぐ汗で流れてしまう。こういう時は、外出すると本当にがっくりと疲れる。

先日旅行から帰ってきたメル友から、現地調達の珍しいお酒がお土産として送られてきた。これはなかなか入手できない酒のようで、有難く頂戴した。これは飲むのがとても楽しみなのだが、元はといえばある人の日記に教えられたもの。だから、一人で独占して飲んでしまうのは、悪い気がする。近隣の日記部員の人だけでも飲んでもらう機会を作りたいのだが・・・。
2003年09月12日
夕方終業とともに、高速ダッシュで事務所を飛び出し、両国へ向かう。両国国技館では今大相撲9月場所が真っ盛りだ。両国はやはり町全体が相撲の町という印象だが、本場所がはじまると、とくにその感が強い。浴衣姿の若い衆が草履履きで歩いているし、見物の人出も多い。そんな中を大きな体の若いお相撲さんが、小さな自転車で走っているのは、何かユーモラスである。

しかし、今日は大相撲が目当てでは無い。「江戸東京博物館」で年に1度行われる歌舞伎公演を観るためである。今年は、江戸開府、そして歌舞伎も400年ということで、様々な催しものがある。

この歌舞伎公演は、普段脇役ばかりが多い若手歌舞伎役者を起用して、意欲的な出し物を毎年続けている。

今回も第1部で、「歌舞伎の美」と題して、大向うと見得を取り上げていた。噛んで含めるような分かりやすい解説付きで実演を見せたり、観客を舞台に上げて、実際の殺陣のからみを演じさせたりして、楽しいものだった。

第2部は小芝居風で「根引の門松」を演目としていた。大芝居に対して、昔は小芝居が沢山あって、地方巡業や寺社で演じていた。今回も舞台がこじんまりしたものだから、非常に親近感を持って観ることが出来た。また。役者も熱演だったと思う。こういう試みはもっとあっていい。

第3部は「豊後道成寺」。いわゆる道成寺ものの一つだが、有名な「京鹿子娘道成寺」とよく似ている。それもその筈で、歌詞がその借用が多い。だが、扇一本で踊るというなかなか難しいもので、今回は背景も一双の屏風のみでいたって簡素。京屋門下の京妙は、少し愁いを帯びた容姿でしっとりと踊っていたと思う。大舞台でも十分通用する腕と見た。

9時近くに舞台が跳ねて、外へ出てみれば昼間の残暑はいくらか和らいで風もあった。それでもまだ温度は高めだろう。今夜も寝苦しい夜になりそうである。
2003年09月13日
前回の反省が全く生かされず、というか学習能力の欠如としか言えないが、あっという間に1ヶ月経ってしまって、またもや通信教育の課題締切日直前!慌てて図書館に籠って、付け焼刃のお勉強すること終日。しかし、今回は未知の部分が多くて四苦八苦する。

そうは言いながら、勝手に取った休憩時間や往復の電車の中でにせっせとメル友にメールを送っているのだから、その分勉強に集中しろ!って感じである。しかし、胴上げ直前のトラが今日はナゴヤドームで中日と対戦とは因果なもので、トラキチと熱烈ドラファンのメル友がいて、小生がジャイアンツファンとくるのだから、一体どういう会話をしていいものやら・・・。はてさて?
2003年09月14日
毎日厳しい残暑が続くが、昨日は何と今年一番の暑さを記録したところが多かったようだ。とくに新潟、富山が暑かったらしく、富山在住のメル友の話では、37度を超したという。これはもう微熱の体温と同じだから、とても想像できない暑さだ。それにしても8月の冷夏とは打って変わっての残暑!やはり異常気象である。それでもこの暑さで、いくらかお米のできが良くなれば、悪いことでは無い。

今日はいくらか暑さも和らいだが、予報ではまだ当分続くようだ。やはり、暑さ寒さも彼岸まで、ということわざの通り、23日のお彼岸の中日あたりまでは、残暑は去らないのだろうか?
2003年09月15日
今日は、休みにもかかわらず気合を入れて、早起きをする。要は10月の歌舞伎座夜の部公演の一般発売のチケットを取るためである。何しろ、坂東玉三郎が15年ぶりに「新版 お染の七役」を舞台に乗せるので、大変な人気だから構えているである。通常の狂言と違って、一人の女形が次から次へと性格も年齢も異なった七役を、あっという間の早替りで見せるというファンにとっては、大変に美味しい演目である。しかし、演じる方にとっては、出ずっぱりで体力がいるから、もう舞台には乗せてはくれないのではないか?と半ば諦めていた時期のこの上演、人気が出る訳である。

電話予約は前になかなかつながらず、苦い目にあっているから、今日はネットでの予約に挑戦。今日が休みで幸いだった。時間前からパソの前に待機して、時間になると同時に申し込みボタンをクリックすると、何と幸運にも一度でログインできた!後はもうスムーズ。希望の祭日でかなり良い席を確保できた。

玉三郎のこの演目の上演も、もしかしたら最後かもしれないので、実家の母にも見せようと2枚を押さえた。やれやれ、ほっとした。

阪神タイガースが18年ぶりの優勝を、本拠地甲子園で飾る。ここ何試合かは、プレッシャーからか負けが続いて、いつものタイガースらしかったが、今日は9回サヨナラ勝ちで優勝に花を添えた。ここは素直におめでとう、と言おう。それにしても我がジャイアンツ、いつの間にか5位に転落して、今日もドラ相手に負け試合。一体どうなっているのか?
2003年09月16日
10月からの新たな出向の話は、今回は見送るとの結論を出し、所属の上の者にも伝えてあったが、先週その相手先企業の最高責任者の役員の方がわざわざ来社されて、業務拡大のために是非仕事を手伝って欲しい旨、非常に熱くまた暖かく勧奨いただいた。

当初懸念していた仕事の成果の部分についても、ご説明を聞いて目処が立ちそうであるし、何と言ってもそのお人柄に魅了され、意気に感じた。これなら小生のような年齢と経歴の者でもお役に立てるかもしれないとあらためて出向希望を申し出たところ、本日正式な受け入れ受諾のご連絡をいただいた。同じ所属の人間4人全て受け入れるとの厚遇であった。

仕事は今まで経験したことの無い全く未知の分野であるが、新たな挑戦の意欲が湧いてくる。勿論34年間の会社生活の大部分携わった企業相手の仕事のノウハウらしきものも少しは生かせるだろうし、またその間培った人脈もある。今までのような時間の自由は幾分かは減るが、贅沢は言えないであろう。一度萎んだ仕事への情熱が蘇えりそうなだけでも大変ありがたいことである。

さて問題はこのHPの更新がどれだけ継続して行かれるかだ。しかしながら、この4ヶ月を経過したおかげで、毎日の更新が完全に習慣になったように思う。だから続けてゆくことには、あまり心配はしていない。これもやはり継続は力なりだ。
2003年09月17日
久し振りに映画を観る。『踊る大捜査線2ーレインボーブリッジを封鎖せよ』である。このシリーズはTVの時からとても面白く観ていた。何が面白いかと言うと、他の刑事物と違って、刑事たちがとにかく現場に密着した捜査をして共感できる。勿論ドラマだから、織田裕二扮する青島刑事もかっこいいのだが、常に現場に目線がある。それをいわゆるキャリア対ノンキャリと対比して、組織論的に描くからなおのこと興味深い。警視庁を本店、所轄を支店などと言うからどこの会社にでもありそうな等身大の警察で笑わせられる。

とくに今回は、真矢みき扮する女性キャリア沖田管理官が本部長になって捜査を指揮することから生じる摩擦が映画全体を支配して、観る方をはらはらさせる。最後は現場の声をすくいい上げられなかった沖田に代わり、お馴染み室井管理官が現場を尊重した指揮で、捜査を立て直して大団円となるが、青島が「現場を痺れさせる指揮をありがとう」と室井に言う場面は涙物。

しかし、青島以外の若い主役たちー深津絵里、水野美紀、ユウスケ・サンタマリア、柳葉敏郎も皆いいが、小生の年齢から見れば、いかりや長助が相変わらず渋く、また存在感のある演技で共感できる。しかし、何と言ってもこの作品の成功は、君塚良一の脚本のうまさにある。
2003年09月18日
今日は10月から出向させていただく会社にお邪魔して、いろいろ打ち合わせをさせていただいた。労働条件もあまり変わらず、また自分で考えながら仕事をすることも可能なようで、工夫次第では結構面白い、と言っては失礼かもしれないが、やり方次第では成果が期待できる仕事かもしれない。

それにしても、今までの会社人生で全く経験したことの無い未知の仕事である。不安も大きいのは事実。関係する法律知識を中心に勉強することも多そうだ。頭の固くなったこの年齢で吸収できるのだろうか?

それにしても、当方の会社の友人が以前出向していた会社の同僚が相手先に転職していて、今度の仕事の事実上の上司になるというのは、本当に世の中は悪いことは出来ないものであることをしみじみ痛感した。そしてまた何か縁というものも感じた。
2003年09月19日
今朝は、朝っぱらから大ボケをかましてしまった。

今日は必要があって、紙袋を一つ余計に持って出た。これは忘れてはいけないと念のため確認した。最寄り駅を出発してから、いつもの乗換駅で入ってきた電車に乗って、やれやれ肩にかけているバックを網棚にでも載せようとして、ふっと肩が軽いのに気が付いた。このバックは、本やらCDプレイヤーやら、その他まあとにかく大事なものを皆詰め込んで、いつも右肩にかけて持ち歩いている。ところが、そのバック無い!

頭は真っ白、タラタラと冷や汗は流れる。きっと顔は蒼白になっていた筈。それはそうで、あのバックが無かったら、大事な物が皆無くなってしまう!

しかし、それからが我ながら立ち直りが早かった。家を出てから今までをずっと辿ると、どこにも座っていないし、まさかあの重いバックを落としたのなら、スグ分かる。ということは、習慣的に肩に掛けて家を出たと思ったのは錯覚かもしれない、きっと家に置いて来たのであろう、と思い直して慌てて家に戻ると、ありましたね〜、バックが‥‥、いつもの場所に‥‥。

教訓

 その1 あまり夜更かしをしないことーつまり眠気眼で起きないこと。
  その2 持って出るものはしっかり確認すること。
 その3 これが一番大事なことだが、やっぱり危険分散で、バックにはあまり大事な物ばかり 詰め込まないこと

しかし、いくら気をつけても、やはり年のせいでボケが進む前兆なのだろうかなー?
2003年09月20日
今日は台風の影響か昼前から雨が降り出して、そのまま1日降り続いた。しかも前日までとはうって変わって、少し肌寒くなった。とても半袖ではいられない。今までが9月にしては暑かったから、これが普通なのかもしれないが・・。

今日は会社の元の同僚とのランチ。久し振りに共通の知人の消息をはじめとして、四方山話が出来て、楽しい時間を過ごせた。彼女は大の阪神ファン、優勝を喜んでいたのは当然だが、古くからのファンの目から見ると、今年はとくに東京はにわか阪神ファンが多いとのことだ。恐らくかなりのアンチ巨人が、流れているのだろう。それにしても、昨年の覇者巨人の惨状は目を覆うばかり。一体どうしたのか?
2003年09月21日
今日も台風の接近のためか、激しい雨が降り続き、肌寒い1日であったが、この人の属するバンドのライブを聴きに出かけた。

フュージョンバンドについては、まったくのド素人だが、ライブというのに魅かれた。メンバーは全部で5人。ご本人はGuitar担当。1時間のライブで全6曲が演奏された。うち3曲はリーダーの自作の由。

門外漢が感想を言うのもおこがましいが、素直に楽しめた。やはり会場全体に鳴り響く音のカオスに心揺さぶられ、そのリズムに乗せられた。メンバーも最初は緊張のせいか、やや硬かった印象もあったが、それもほぐれると、いいノリだったと思う。この辺がライブの面白さだ。

オリジナルの曲では、第2曲のWeekdays、その他ではTower of Inspirationがとくによかったように感じた。

しかし、こういうライブを聴いていると、しみじみ楽器の演奏が出来る人が羨ましくなる。聴いているより、演奏している方がずっと楽しいと思うからだ。

お疲れさまでした。次回のライブをまた楽しみにしています。
2003年09月22日
いやー、そんなに雨にたたられてお出でになったとはつゆ知らず、失礼しました。だから、こちらはずうずうしく座って、楽しんじゃいましたね。でも誉め上手なぞと言われるようなことは、書いてませんよ。ちょっと差し出がましかったですねー。やはりゲーノー通の方にコメントいただかないと・・・。是非いつものレポをお願いしますよ、って誰に言っているのかな?

当然この人です。

ところで、昨日書き漏らしたが、ライブ終了後ご本人に挨拶した時、見た顔に出会った。ご同期のY田君だった。彼もこの3月の希望退職後、なかなか再就職が出来ないらしいという事を風の便りに聞いていたのだが、久し振りの再会であった。聞けば、無事再就職できて元気に働いている由。こうした機会に、知人との出会いがあり、またその消息が分かるのも嬉しいことだ。

しかし、何事も無ければ、一緒に同じ職場で働いていたであろうから、やはり一抹の淋しさは感じる。また元気で再会したいものだ。
2003年09月23日
今日は、お彼岸の中日。日頃はご無沙汰していても、この日位お墓参りをしなければ、ご先祖様に怒られるとばかりに、珍しくも殊勝な心がけで墓参りに出かける。老母が行けないので、その代行もあるから忙しい。しかし、めっきりと朝晩が涼しくなったので、気持ちよく寝られるのか、朝寝坊!慌てて出かけるが、霊園の傍で大渋滞。ひどく時間のロスをしてしまった。何とか墓も掃除し、お参りを済ませれば、気持ちも爽やか。

自分の家の墓が終わったら、今度は家人の家の墓へ。新仏がいるので、こちらもはずす訳には行かない。すべて終わったら、午後の5時過ぎ。朝・昼抜きで回ったから、急に空腹を覚えて、3食兼用の中華料理を食べる。生ビールが腹にしみわたる。帰りの電車は、満腹と酔いで寝っぱなしであった。あ〜あ、疲れた。
2003年09月24日
今日オランダからエア・メールが到着した。ネットを通じてお知り合いになった方が、今年のスイスのルツェルン音楽祭のオーケストラ・コンサートに行かれた時に、現地で購入いただいたCDとプログラムを送っていただいたのである。過去にリリースされた音源の編集CDとはいえ、貴重なもの。とくに敬愛するアバドのCDだから、とくに嬉しいものである。既に所持している曲もあるが、半分近くは未所持の音源である。有難いことである。

今年のルツェルンは、アバドが特別に編成したスーパーオーケストラを指揮して、非常な活況であったらしい。NHKのテレビカメラが入っていたらしいから、来月あたりに放送される録画が大変楽しみである。

それにしても、こちらの店あちらの店も早くも広告が出ているが、ここのところ殆どその消息が聞こえて来ないので、既に伝説の指揮者と化しているカルロス・クライバーのベートーヴェンの『田園』のCDが突如リリースされるらしい。彼のベートーヴェンは、第4番、第5番、第7番があるのみだから、これは大変な朗報だ。しかも、1983年のバイエルン国立管とのライヴとの事。あの第4番の超名演を考えれば、これは期待するな、と言う方が無理な話だ。今から10月の発売が待ちきれない。
2003年09月25日
そろそろ出向の準備をはじめたが、34年間も同じ会社、それも比較的転勤が少なく、本社勤務ばかりだったから、過去の垢と言うか、結構持っている書類が多い。昨年本社を出た時に随分捨てたはずだが、それでもまだダンボール2箱ほどありそうである。相手先でどれくらい置けるものかも分からないので、悩んでしまうが、要は思い切って要らないものを捨てることであろう。でもこれがなかなか出来ない!

一つ一つ見て行くと、何となく愛着があるものが多く、捨てきれない。どうも溜め込む習性は簡単には治らないようだ。思い切って、えいやっと捨てれば、いいのかな?
2003年09月26日
今日は第2回杏仁ツアーの日。ご存じない方はそれは何?と思われるかもしれないが、わがイントラ日記部のメンバーのなかで、杏仁をこよなく愛する人たちで結成している(?)杏仁友の会があって、その活動である。美味しい杏仁を追い求めて、今日は一つの店で沢山の種類の杏仁を食べられるということで、この店に行って来た。

参加者は総勢5名。実行委員長のK阪(仮名)君、かいちょうさんとそのお友達、Hi64さん、そして六条亭である。皆美味しい杏仁を期待して、集合時間の19時30分に全員集結。

まず生ビールで軽く喉を潤してから、前菜の料理を数種類平らげる。しかし、メイン・ディッシュに備えて、皆いくらか抑え気味。

いよいよお待ちかねのメイン・ディッシュの杏仁登場。画像はHi64さんがいずれアップしてくれると思うが、マンゴー杏仁、メロン、マンゴーなどのソースをかける杏仁、ひし形杏仁など計6種類がテーブルに並ぶとさすがに壮観である。さらに番外でタピオカまで頼んだから、テーブルはぎっしり一杯。しかも皆量がたっぷりある。思い思いに味わってみるが、どれも美味しい!軟らかくとろけそうだが、しっかりとしていて、もちもち感もある。甘さもちょうど良い。次々に味わうが、どれも十分満足できる味である。全員の評価は、マンゴー杏仁が一番美味しいと一致した。それで追加まで注文してしまった!

皆とても満足したツアーだった。早くも次の第3回のツアーの声が上がっていた。実行委員長のK阪(仮名)君、ご苦労様でした。次回もツアーの企画よろしくお願いします。
2003年09月27日
巨人軍の原監督辞任劇のドタバタ!もう呆れて物も言う気がしない。

原監督「巨人軍の監督として権威と威厳に傷をつけるわけにはいかない」
渡辺オーナー「辞任とか解任とかではなく、読売グループ内の人事異動」

この対照振り!昨年の日本一の監督が、優勝を逃したとはいえ、Aクラスを争っているチームにもかかわらず、監督続投を認めないとは、何と監督の地位の軽いことか!

たしかに、巨人軍の監督は常勝を宿命付けられる厳しい立場だ。それにしてもこの辞任劇は、オーナーがどう説明しようと、上層部の判断による解任にほかならない。これではファンの納得が得られないと思うが……。

と、いくらか熱くなってしまったが、なりふりかまわずの姿勢は、決して巨人軍のためにはならないと思う。ファンあっての球団だということを忘れては困る。


今日は久し振りに神田神保町の書店街をぶらついた。地方のメル友さんが、欲しい本が手に入らないと聞いたので、もしや置いてないかと行ったものだ。大分ご無沙汰したから、馴染みの書店を巡るのもとても楽しく、あれやこれや買いたい本ばかりが目に付いてしょうがなかった。

しかし、出版不況の影響か、老舗の書店がいつの間にか閉店していたのには驚いた。しかも、新刊を扱う店は、どこも同じようになっていて、益々個性が無くなっているように見受けられた。それでも、古書店は相変わらず専門の書籍が充実しているところが多い。やはり、本の探し物は、この街に限る。

肝心の本は、もう出版社で在庫切れで、当分出る予定は無いという。直木賞受賞の代表作が、手に入らないとは何ともおかしなことだ。新刊重視の流通の矛盾を感じる。

その代わりと言っては何だが、古書店で珍しい雑誌のバックナンバーから、もう一つのお目当てのものを見付けたから、とりあえず役目は果たせたか?
2003年09月28日
数日前から、家人が独り住まいをしている息子のところへ片付けの手伝いに行っているので、今日の休みは珍しく家でゆったりと休養する\(^o^)/。

そうは言っても最近は年齢のせいか、休みでも結構早起きだから、朝から溜まった本を読んだり、ビデオを観たりで、なかなか忙しい。本当は、ある資格試験の勉強をしなければいけないのだが、元々会社の仕事の関係で渋々受けるもの。今度の出向でもう一つ熱が入らない。まずい!

ビデオは、ベルリンフィル恒例のピクニック・コンサートを立て続けに2本観た。
@ ヴァルトビューネ2001《スパニッシュ・ナイト》(DVD TDKコア TDBA―0027)
A ヴァルトビューネ2003《ガーシュインズナイト》(NHK BS2からの録画)

ヴァルトビューネはベルリン郊外にある広い森の中にある会場で行われる野外コンサートだが、もうすっかりベルリン子の間に定着した夏の風物詩だ。映像を観ても、相当に広い森のようで、その中の擂り鉢型のところに作られた会場は、とても森の自然の雰囲気が一杯の素敵な場所である。

また聴衆も殆どがシートを広げて、ワインを飲んだり、サンドイッチをつまんだりで、普通の音楽会では考えられない、ゆったりと楽しみながら聴いている。

どちらのコンサートものりの良い聴衆に応えて、熱気溢れる演奏を繰り広げている。とくに@は、三大テノールの一人、プラシド・ドミンゴがなかなか堂に入った指揮振りで楽しめる。ヴァルトビューネでは、締めが必ずリンケの「ベルリンの風」を演奏するのだが、この盤ではドミンゴが指揮をしながら歌うという珍しい演奏を披露している。これからも何度でも楽しめそうである。
2003年09月29日
今の事務所での勤務も残すところ後1日となった。いろいろ不満だらけの6ヶ月だったが、一緒にいる同僚たちと仲間意識をしっかり持って、お互いに助け合いながらやってこれたのが、何よりの収穫だった。この繋がりを今後も大事にして行きたいものである。

幸い今度の出向先には、全部で4人が一緒に行くので、とても心強い。仕事も全く未知の分野、そして34年6ヶ月の会社員生活ではじめての他社生活だから、不安が無いと言えば嘘になろう。しかし、昨年の10月に26年振りに現地支社へ出た時の方が不安が大きかったように思う。何しろその間法人相手の仕事一筋で、個人関係の仕事は同じ会社でありながら、新入社員同様であったからだ。

幸い、案ずるよりも産むが易しで、短期間で仕事には慣れることができたが、この雑記の前身であるイントラ日記を書き続けたことが、精神安定上非常に良かったようだ。またそのお蔭で思いもかけないような社内の若い友人もできた。その流れで、幸いなことにこのHPも作ることが出来た。

だから、今度は自分の気持ちの拠り所が出来ているのが大きいのかもしれない。HPを立ち上げて、約5ヵ月。今までのような自由な時間は当然減少するだろうから、今後はHPの更新もままならない時も出てくるだろうが、自分の原点としてこの日条だけでも毎日継続して行きたいものである。

また、イントラで出会った会社の仲間たち、そしてこのHPなどを通じて知り合った方々との縁、これはとても貴重なものに思う。大事にして行きたいものである。どうぞ今後ともよろしくお願いしますm(__)m。
2003年09月30日
いよいよ今日で上半期も終わり。会社勤めを長くやっていると、9月末はいろいろな面で節目の月である。昨年の9月も人事異動を命ぜられて、本社→支社へ移った(住居の移転が無いのが幸いだったが)。今年ははじめての出向となるなど目まぐるしい。この2年間は半年毎に異動しているのだから、まさに絵に描いたような落ちこぼれ中高年サラリーマンの悲哀を味わっている。

今日は荷物の整理や挨拶状の作成など、結構慌ただしい。持ち込む荷物も最小限にしたつもりだが、やはり少なくない荷物になってしまい、家まで持ち帰るだけで一汗(-_-;)。

家に着いたら、急に疲れが出たのか、ここのところ調子のイマイチだった胃が、さらに不調!明日に備えて早々に寝ることにしよう(-_-)zzz。


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